「小腸の長さは,どれくらいだろうか?」と子どもたちに尋ねると,
「1mくらい?」「4mくらいかな?」

「口から胃を通ってきた栄養分は,小腸でもれることはないのかな?」
「漏れたら大変だよ」など,子どもたちは,自分のおなかにある身近なものであるが,直接見たことがない小腸についての考えを答えました。
そこで,実際にブタの小腸を見せると,
「わあ,長い!」「こんなに細いんだ!」「小腸からまってるよ!みんな!全集中だ!」

「小腸の管はもれるだろうか?」の透過実験。左の豚腸にデンプン溶液,右の豚腸にブドウ糖溶液を入れて,実験。

10分後。
左端Aの試験管は,デンプン溶液にヨウ素液を入れた結果,青紫色に変化。
左から2番目の試験管は,豚腸にデンプン溶液を入れたビーカーの水にヨウ素液を入れた。その結果,変化なし。
右から2番目の試験管は,水にベネジクト液を入れた。対照実験用。
右端の試験管は,豚腸にブドウ糖溶液を入れたビーカーの水にベネジクト液を入れて加熱した結果。
赤褐色になった。ブドウ糖が検出された。
この結果から,豚腸は,デンプン溶液は通さない。ブドウ糖は通ることが判明。
小腸で,消化・吸収されたブドウ糖(養分)が毛細血管を通してからだ全体にいきわたることを理解。
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